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福岡県古賀市 家族葬 斎場想庵 ブログ 香典の渡し方は?渡すときの言葉no.3

2025.06.03 ご葬儀 終活

香典辞退の場合は渡さない

 

関西の一部など地域によっては、香典の受け取りを断る、香典辞退の慣習があります。また、少人数で行う家族葬などの場合、ご遺族側が準備の負担を少なくするために、香典の受け取りを辞退するケースもあります。ご遺族から香典辞退の意向を伝えられた場合、香典を渡さないように注意しましょう。

香典辞退といわれているのに無理にお渡しすると、かえって失礼にあたります。
香典を辞退する背景には、慣習のほか、故人の意思や宗教上の理由が関係していることもあります。いずれにしても、辞退の理由を詮索するようなことをしてはいけません。

香典辞退の意向は、基本的には葬儀の案内状に「お香典は辞退させていただきます」などと記載されています。また、通夜や葬儀に香典を持参しても、受付で辞退の旨を知らされたときには、無理強いせずにそのまま持ち帰ります。

忌み言葉などを避けて渡す

葬儀の場では、「忌み言葉」と呼ばれる避けるべき言葉があります。香典をお渡しするときや、ご遺族に挨拶をするときのほか、郵送する香典に添える手紙を書くときにも、忌み言葉を使わないように注意が必要です。

代表的な忌み言葉は、以下のような「死や別れを連想させる言葉」「重ね言葉」「繰り返しを連想させる言葉」です。

・死や別れを連想させる言葉
「死亡」「急死」といった直接的な表現や、「終える」「切る」などの別れを連想させるような言葉は、忌み言葉としてタブーとされています。「死亡」は「ご逝去」など、適切な表現に言い換えましょう。

・重ね言葉
「ますます」「くれぐれも」「わざわざ」などの重ね言葉は、不幸が重なることを連想させる忌み言葉です。「ますます」は「一段と」に、「よりいっそう」「くれぐれも」は「どうぞ」「十分に」などに言い換えるとよいでしょう。

・繰り返しを連想させる言葉
重ね言葉ではありませんが、「再び」「追って」など、繰り返しや続きを連想させる言葉も忌み言葉とされています。「再び」は「あらためて」に、「追って」は「後ほど」などに言い換えます。

渡すタイミングや宗旨宗派によって表書きを変更する香典を入れる香典袋の表書きは、お渡しするタイミングや宗旨宗派によって異なります。
仏式の場合、通夜や葬儀、弔問など四十九日までに香典をお渡しするなら、表書きは「御霊前」です。一方、四十九日以降の法要でお渡しする場合の表書きは「御仏前(御佛前)」となります。

仏教では、四十九日を過ぎると故人は成仏し、仏になると考えられています。香典をお渡しするタイミングに応じて、「御霊前」と「御仏前」を適切に使い分けるようにしましょう。ただし、浄土真宗の場合は、お渡しするタイミングにかかわらず表書きは「御仏前」とします。

また、神式の場合の表書きは「玉串料」「御玉串料」「御神前」「御榊料」、キリスト教式の場合は「御花料」とすることが一般的です。なお、キリスト教式のうちカトリックの場合は、御霊前の表書きを使うこともあります。

続く

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